bitFlyerが提唱する次世代ブロックチェーン『miyabi』とは

Episode #362

1月も仮想通貨の話題が絶えません。これがバブルというものなのでしょうか。今回は日本の大手仮想通貨取引所であるbitFlyerが提唱する次世代のブロックチェーン型データベース 『miyabi』についてわかりやすく解説していこうと思います。

参考記事: 次世代の ブロックチェーン型データベース『miyabi』
https://bitflyer.jp/ja/miyabi

miyabiとは

一文で表すと…

物凄く速度の早いブロックチェーン技術

この『miyabi』はとにかく速いブロックチェーン技術です。Bitcoinのブロックチェーンが1秒で2件の取引を処理するのに対して、このmiyabiは1秒に1500-2000件の取引を処理することができます。また、理論値では1秒間に4000件もの取引を処理することが可能です。

特徴

公式ページに書いてある特徴は主に仮想通貨をしっかり勉強している方向けの文章になっています。今回は分かりやすくがテーマなので、これを理解しやすいように書き換えていこうと思います・

1.改竄不可能性(Immutability)

簡単に言えば偽装することができないという意味です。ではどのように改ざんを防いでいるのかですが、簡単な例を用いて説明していきます。

まずは、取引の履歴が書かれたノートがあります。全ての取引はそのノートに書いていきます。しかし、ノートがいっぱいになってしまいました。そうなった時、新たに大きなノートを買い、いっぱいになってしまったノートのデータを全て新しいノートに写します。こうすることによって、過去のノートと新しいノートに関連性を持たせることができます。よって、取引は改竄不可能となるのです。

もう少し具体的な話をしますと、取引はブロックにまとめられ、次のブロックには、前のブロックの取引のhashを持たせます。こうして各データは複数のブロックと依存関係を構築します。

2.ファイナリティー(Finality)

簡単にまとめると、未確定の取引が存在するかどうかということです。ファイナリティーがあるということは、取引は必ず成立した状態にあるということです。miyabi は一度書込まれたデータが消滅したり改竄されたりということがないようにアルゴリズムを組んでいるそうです。

3.ビザンチン耐性(BFT)

ハードウェアが何かしらの原因で正しく動かなかったり、ハッキングされたりして正しく動作しないノードのことをビザンチンノードといいます。つまり、ビザンチン耐性というものは、このようなことが起きにくいということです。

miyabiの場合、ビザンチンノードが一定数以下であれば全体のシステムが正しく動作することができます。

4.単一障害点(Single Point of Failure)

単一障害点が排除されている。つまりは、認証局を必要としないわけです。しかし、これだけでは説明不足かとおもいますので掘り下げていきます。まず始めに認証局とはですが

暗号において、公開鍵証明書認証局または認証局(CA、Certificate Authority、Certification Authority) は、他の当事者にデジタル 公開鍵証明書 を発行する実体である。 これは、信頼された第三者 の例である。

公開鍵という暗号化を解除する鍵の中の一つがあります。この公開鍵を証明するためのデータを発行する実体が必要いらないということです。miyabi では権限設定は秘密鍵で行うことで、単一障害点・単一信頼点を排除することに成功したようです。

5.スマートコントラクト

スマートなコントラクト、つまりはスマートな契約ということです。では契約をスマートに行うということはどのようなことか、というのを説明していきます。

スマートコントラクトは契約、支払いのプロセスを自動化することです。こうすることにより不正防止や速度上昇を期待できます。

より詳しく下記のページで書かれています。

参考記事: ブロックチェーン上で契約をプログラム化する仕組み「スマートコントラクト」
http://gaiax-blockchain.com/smart-contract

6.災害対策(高可用性)

miyabiは一部のノードが欠損してしまってもシステムを動かすことができます。日本、アメリカ、ヨーロッパなどにサーバーを保有し、大規模災害にも対応するようなシステムを作っているようです。

7.パフォーマンス(スループット)

miyabiの特徴であるトランザクション承認時間の短さについてです。miyabiは毎秒2000トランザクションを捌くことができます。これによってbitcoinのような遅い送金からは逃れられます。

8.遅延(レイテンシ)

miyabiには基本的に1から4秒のレイテンシが存在します。これはイーサリアムの1/4とも言われています。さらにmiyabiにはファイナリティーが存在します。これを実現しているのはmiyabiだけでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。現在、日本のメガバンクがbitflyerと協力しブロックチェーンの実用化に向けて動いています。仮想通貨に関してネガティブな報道が多い中このようなポジティブなニュースも取り上げてもらいたいものです。

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